以前、
本丸亭(横浜-元町)というタイトル(2006-06-03)でも書いたが、本日も私事都合により、子供2人を連れて元町へ。
空き時間(?)を利用しての元町探訪ということで…。
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私は横浜生まれの横浜育ちで、横浜の中心街に出るのに、電車でも車でも1時間とかからない場所に住んでいたので比較的、横浜には詳しいつもりでいましたが、久々にひっくり返されました。
元町商店街を歩いていると「水屋敷通り」という不思議な名前の通りを見つけたので、何の気なしに入っていきました。
普通の込み入った住宅街で、特に変わったものは無いなと思っていたら、300m程入った頃でしょうか、不思議な空間を見つけました。
住宅街の中に「地下の遺構を保存した」か、「地下に作られたカフェ」みたいな感じの建造物…。
「何だこりゃ?」と思い、更に進んでいくと、何と言ったらいいんでしょうか?
“一般解放された洋館のエントランス”みたいな空間

(とは言ってもあくまで住宅街の一部)に出くわしました。
「横浜の水はおいしい」と、その昔は言われていましたが、どうもその原因というのはここにあった様です。
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明治の初め、横浜の水は塩分が多く、飲料には適さなかった様ですが、元町界隈からは良質のわき水がこんこんと溢れ出ていたそうです(「水売り」という商売があったらしい)。
それに目をつけたフランスの実業家、ジェラールが
貯水施設と上水道を整備し船舶へその水を売り、財をなしたそうです。
なんでもその(横浜の)水は「インド洋まで持っていっても腐らない」と非常に評判が良く、先の「横浜の水はおいしい」という話はここから来てるのではないか?と、ちょっと感慨深く(なぜ?)なったりしました。
その貯水施設とお屋敷の跡(?)がこの
元町公園で、近隣には「生麦事件」の犠牲者のお墓や
「エリスマン邸」などがあるらしいのですが、ふと気がつくと娘を迎えに行く時間になっており、そうそうに公園を後にしました。
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元町界隈だと「山下公園」や「港の見える丘公園」など、わざわざ(?)行ってみる様な公園(観光地)が多い中、正直 遠くから車で乗り付けどうこう…という規模の公園ではありませんが、元町へ行ったついでとかエアポケットの中にはまり込んだ様な雰囲気に浸りたい方、横浜の歴史に深く触れてみたい方なんかには
オススメです。
もしかしたら夜なんかは結構雰囲気がいいかも知れません。
(夏なんかは「別の意味」でも…。ケッケッケッ…。)
ちなみにここは
桜の名所でもあったりする様です。
地図